第68回早慶サッカー定期戦-早稲田地方出身者対談-

2017/02/07

―それでは、地方出身者対談を始めます。まず初めに、皆さんが考える「大学サッカー」と「高校サッカー/ユース」の違いについて教えてください。

高岡:

俺は1年浪人してきたから、最初に感じたのはフィジカル的なところかな。最初、練習参加したときに宮くん(現水戸ホーリーホック)とAチームで練習したんだけど、ぶつかったときにボールが見えなくて(笑)。それは初めての感覚だったね。ヘディングとかも全然勝てないし、なんかこれやべえなって。あとは、「学生主体」を掲げて、高校だったら監督やコーチがやってくれることも全部学生がやってるから、そこはすごいなって違いを感じた。

熊本:

俺は高校サッカーのときはやらされてる感じがすごくて、自分で考えてやることがほとんどなかった。自主練のときも、コーチにやれって言われたことをやってたりして。それで大学にきてみたら、監督とかも何も言わずに自立しろって感じだったから、まずそこで自分で考えることの難しさっていう面で、高校の時と比べて違いを感じたかな。

安田:

俺も練習参加した時に感じたのは、技術的な部分ってよりは、フィジカル面であんまり勝てないなって思った。俺は3日間ぐらい練習参加したんだけど、初っ端がちょうど火曜日で(笑)火曜ランがあって、ユースの時はまったく走ったことなかったから、全然走れなくてドベだった(笑)だから、こんなに走るんだって思ったのが最初の印象、大学サッカーの。

熊本:

俺は結構ラン余裕だったけどね(笑)

安田:

俺、足に血豆できたもん(笑)練習も、対人のメニューがめっちゃ多くて。ユースは基本、ポゼッションしかやらないから。もうヘロヘロだった(笑)

柳沢:

俺、練習参加行ってないからね(笑)ユースと違うところは、練習の量とキツさかな。技術的な部分では全然やれるかなって感じだったけど。朝練とか、今までの人生で朝6時30分から動き出すっていうのは、ユースの時はまずなかった。

安田:

5時とか起きたことなかったからね(笑)

柳沢:

早くても10時とか。だから、まず6時30分からダッシュとかやりだすのに驚いた(笑)

安田:

高校は朝練もやって夜もあるの?

高岡:

俺らは毎日二部練だったよ。

熊本:

俺らは朝はなかった。代わりに7時30分から授業だったけど。

柳沢:

7時30分から授業があるの?

熊本:

そう。7時30分から、0限があった。

一同:

0限!!?

熊本:

うん(笑)しかも、月曜日は7限まであって。今考えるとばか勉強してた(笑)だから、朝練とかはなかったね。

安田:

やっぱりさ、最初はネームT着なくちゃいけないの?

熊本:

俺は着てた、1年間。マッキーで書いてたわ(笑)みんな2年生の最初くらいまで着なくちゃいけなかったからね。

高岡:

東(福岡)って、部員何人いるの?200人くらい?

熊本:

俺らのときは、230人くらいいて。今は多分、300人くらいいるからやばい(笑)

安田:

(広島)皆実は?

高岡:

俺がキャプテンやってたときは、100人ちょっとだった。

柳沢:

俺らは1学年10人くらいだから全体で30人くらいだったかな。

安田:

少数精鋭だよね(笑)

熊本:

少ないな(笑)俺ら部員多すぎて、ネームTとか着てなかったら挨拶されても誰だかわからなかったもん。

安田:

それだけいたらわからないよね。上下関係とかはなかったの?

熊本:

あんまりない。俺らが1年生のときは結構あったんだけどね。今はもう、まったく(笑)

安田:

俺らもまったくなかったね(笑)

柳沢:

ないね。でも俺、大学行ったらまじでやばいと思ってた。4年生は神様だって聞いてたし。でも、早稲田行ったら全然(笑)

安田:

俺もそう聞いてた(笑)でも、練習生のときに飯屋いったら、たまたまいた4年生が飯代おごってくれて。知らない人におごってくれるんだってなったよね(笑)

熊本:

知らない人ではないだろ(笑)

熊本雄太(早稲田4年・東福岡高校出身)

―次に、高校サッカーから見たユースの印象、または逆のパターンについて教えてください。

熊本:

違いか…なんだろう。俺らは結構、試合終わったあととか理不尽走りがめっちゃあった。試合に負けたりしたら、お前ら走っとけ!みたいな。ユースはそういうのあんまりなさそう。

高岡:

楽してるイメージだよね(笑)

熊本:

そう。だから俺、ユースとやるとき絶対負けたくなかったもん(笑)

高岡:

それはあるね。

安田:

逆に俺らは、高校相手に負けたらダメでしょって。

柳沢:

高校なんて……雑魚でしょって(笑)

一同:

柳沢:

でも本当に、高校なんて気合いだけでしょって。それを軽くいなせって感じだった。

安田:

ユースはそこまで相手にしてなかったよね、正直(笑)

高岡:

でもまあ、それはたまに感じてたよ(笑)こいつらやる気なくねって。で、俺らが先制すると途端にスイッチ入るっていう(笑)

安田:

そうそう。焦ってね(笑)だから、あんまりメリハリがないと思う、ユースは。練習の集合とかあんまりなかったもん。練習前にちょっと監督が話して、終わったらそのまま適当に帰ったりしてた。

熊本:

俺らもそうだよ。そういうところは結構ユースと似てるかも。

高岡:

俺らは練習前にみんなで円陣組んで、今日も頑張っていきましょうってやってた。

安田:

まじで?

柳沢:

俺らは監督が話してる間まだ着替えたり準備してたな。

安田:

俺らは6時から練習だったら、5時50分とかに起きてた。練習前のアップとかあんまりしたことなかったし。

柳沢:

だから、今考えると練習の1時間前集合とか考えられない(笑)

安田:

体のケアとかしたことなかったもんね。グラウンド着いたらオーガナイズもされてて、水とかも。練習の準備は全部されてたね。

高岡:

まじ?俺、1年の頃あれだよ。グラウンドが土だったから、授業終わったら1年生は急いでグラウンド行って線ひくの(笑)それからやっと練習。ラインがめっちゃがたがただったりすると怒られるの。

安田:

まじで(笑)俺小4からずっと人工芝だったよ。

―次に、高校時代の裏話などあれば教えてください。

安田:

大翼、マネージャーと付き合ってたとかないの?(笑)

高岡:

でも、俺らはそういうのありだったからね。1年のとき、めっちゃ可愛い子が入ってきたんだけど、みんな狙って仲良くしようとしたら、逆にその子が気まずくなって辞めちゃったね(笑)

安田:

東は……男子校か。

熊本:

そう。水つくってくれるよ、男が(笑)

柳沢:

それは暑苦しいね(笑)

安田:

ユースはやらかした話とかあんまりないよね。

柳沢:

確かに。ビブスとかボールとかもコーチがやってくれてたし。でも一回、いつも監督が用具運んだりしてくれてるんだけど、ある日急にキレ出して(笑) で、何故か走らされた。ハーフインター10本。今思うとめっちゃ楽(笑)

安田:

今考えると練習メニューだからね(笑)

柳沢:

そうそう。でもそのときはまったく走ったことなかったから、「えっ」てなったよね(笑)「10本も走るの!?」みたいな。

熊本:

俺ら、走りはめっちゃしてたからな。毎回誰か痙攣してたもん(笑)

安田:

痙攣してたの?

熊本:

うん(笑)学校にハンドボールコートがあって、なんかわからないけど、科学的にいいらしくて。それを32本くらいかな。真夏でも関係なくやるから、毎回救急車きてた。

高岡:

あれだね、あとは1年生の頃は大体坊主。俺らは先輩に新人監督みたいな人がいて、何かと理由つけて、もうその人が坊主って言ったら坊主(笑)例えば、1年生は中学生に練習試合で負けたら坊主とか。あとは学校で携帯ばれたら坊主。応援の太鼓忘れても坊主とか。

熊本:

それは地獄(笑)

安田壱成(早稲田4年・ベガルタ仙台ユース出身)

―次に、ア式を選んだ理由についてお聞かせください。

熊本:

俺は玉井さん(コーチ)がプレミアリーグ見にきてて、そのまま呼ばれて。7月くらいかな。東から初だったから。

安田:

俺は…ずっとプロ目指してたけど、9月くらいに上にあがれないってわかって。そこから大学どうしようってなって、たまたまユースの監督の後輩が古賀さんだったから、早稲田に練習参加行かせてもらって、ユースと全然違うところがいいなって思って早稲田を選んだかな。

柳沢:

俺も(安田)壱成と一緒。あがれるのかあがれないのかみたいな感じだったの。微妙な立ち位置だったから、周りは大学考えてたんだけど俺は全然考えてなくて。いざあがれないってなったら、結構時期的に選択肢も狭まっちゃってたんだよね。それで、大榎さんがそのときいたから、早稲田の話をもらって。練習参加には1回も行ってないけど、(鈴木)準弥もいるから行くかって(笑) あいつは元々大学行くって決めてたから、早めに動いてたね。俺は全然動いてなかったから、社学(社会科学部)しか残ってなかった。

安田:

社学しか受けなかったの?

柳沢:

そうそう。

高岡:

時期的にもね、結構ぎりぎりなんだよね。

柳沢:

12月くらいだったかな、決まったの。スポ科(スポーツ科学部)はすぐ結果くるから、準弥はすぐ進路決まったんだけど、社学はめっちゃ待たせるの(笑)12月の2週目くらい。だから、落ちてたらどこも行くとこなかった(笑)だから俺、授業中机の下でこっそり携帯で結果発表見て、「よっしゃー!」みたいな(笑)

安田:

俺も一緒!

熊本:

大翼はスポ科も受けたんだっけ?

高岡:

受けたんだけど、玉井さんからスポ科は実績的にもう無理かもって言われてた。判断基準も厳しいから。

柳沢:

ってことは、俺らが社学受けたときに同じ会場に大翼もいたってことか。どうだったの、結果見たとき。

高岡:

いや、もう…絶望だよね(笑)

一同:

高岡:

でもそのときはもう全国大会決まってたから、落ち込んでる暇もなかった。

安田:

俺も逆にスポ科はまじで厳しいって聞いてて、社学受けたほうがいいって言われた。

柳沢:

県で1人とかね、決まってるんだよね。

安田:

じゃあそろそろ……大翼さん(笑)

高岡:

はい(笑)俺は、インターハイの予選が6月にあって、決勝で瀬戸内っていう強豪校に0-4でボコボコにされて。初めてそんな大差で負けてチーム状況も悪かったときに、監督から「お前早稲田に練習参加してこい」って言われて、練習参加しに行ったの。そうしたら、大学生ってこんなに本気で練習やるんだって思ったし、ランとかもさ、倒れるんじゃないかってくらい走ってて。大学生すげえなって。それで、どうせやるんだったら、上手いチームよりも強いチームに行きたいなって思うようになって。練習に対する本気の姿勢に衝撃受けて、高校に戻ってからも、早稲田みたいな姿勢でやんなきゃ選手権出れねえよって伝えたりしてったの。それで、選手権予選で同じ相手と当たったときに同点追いついてPK勝ちで選手権出れたの。

安田:

めっちゃ良いストーリーじゃん。

高岡:

それが、俺的には早稲田に練習参加してなかったら選手権出れてねえなって思って。それで12月に社学に落ちて、大学どうしようってなったときに、他の大学で一応受かってるところはあったのね。本当にめっちゃ迷って(笑)進学するか、浪人するか。でも人生1回だし、行きたいのは早稲田だし。ここで逃げたくないなって思って。自分の行きたいところに行きたいっていうのと、選手権に行けたのも早稲田のおかげだと思ってたから、「自分は早稲田に行くために浪人します」って周りに伝えた。

一同:

拍手

熊本:

アツイ!!!

安田:

これもう、俺らの話いらない!(笑)

熊本:

カットカット(笑)激アツすぎて、俺がすっからかんな人間みたいになる(笑)

柳沢:

玉井さんが誘ってくれたからみたいな(笑)

熊本:

やめて(笑)

高岡大翼(早稲田3年・広島皆実高校出身)

―それでは、高校生に伝えたいことを教えてください。

安田:

まずはプロ目指したほうがいいってことかな。

柳沢:

まあ、それはね。

安田:

でも、大学には、いろんなことを学べる場所があるよって。

柳沢:

プロいけるならいけるで全然いいと思う。実際、大学って全然高校のときと同じ学生だけどまったく違うから。プロ行けるってなっても、大学経由してから行く人も結構いるし。それくらい、大学サッカーは大事なことを学べる場所だと思う。

―逆に大学に行ったからこそ得たものはありますか?

安田:

そりゃ、もう…

熊本:

人間関係。

柳沢:

人間的な面は相当ね、大きくなるよね。成長したかどうかわからないけど、ユースのときと比べたら…ね。

安田:

プロにいったら、1つのコミュニティーだけだから。大学に入ったら、いろんなところに関われる。

高岡:

しかも、大学に行ったらプロとして引退したあとも、選択肢は相当増えるからね。

柳沢:

相当いいよ、大学は。実際。

熊本:

関東にきたほうがいい。

安田:

大学にきたら相当な社会経験が積めるのは間違いないです。これは。

柳沢:

OBや大人と一番身近に関われるから。特に早稲田は学生主体を掲げてて、でも最終的には大人が守ってくれる。一番いい環境だと思う。

安田:

サッカーもできて。

熊本:

勉強もしたいし。

高岡:

実際、とりあえず今はサッカー頑張れって言いたいね(笑)

柳沢拓弥(早稲田4年・清水エスパルスユース出身)

―最後に、早慶戦の見どころをお願いします。

熊本:

これいっつも難しいんだよね(笑)

安田:

結果でしょ!(笑)

柳沢:

いや、AIでしょ。

熊本:

AIだね(笑)

安田:

いやいや、結果ね(笑)

高岡:

でも早慶戦って、本当に、大学サッカーで一番盛り上がる試合だと思う。

安田:

わかる。

高岡:

1万人も集まる試合なんて、大学サッカーでそうそうないからね。

安田:

1年生で仕事してるとき、まじでこのピッチ立ちたいって思ったからね!

柳沢:

それはまじで思った。アップしてるだけで鳥肌たつ。

安田:

お客さんみて、まじでプロになった気分になる。

柳沢:

あの大勢で、自分のコールとかあったらもう見ちゃうよね、スタンド(笑)

熊本:

声もめっちゃでかいからね

安田:

だからもう、見どころは……早稲田全員の振る舞いです!(笑)

―みなさん、ありがとうございました!

左より、柳沢拓弥(早稲田4年・清水エスパルスユース出身)、安田壱成(早稲田4年・ベガルタ仙台ユース出身)、高岡大翼(早稲田3年・広島皆実高校出身)、熊本雄太(早稲田4年・東福岡高校出身)

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