第68回早慶サッカー定期戦-FC東京U-18対談-

2017/02/07

―それでは、FC東京U-18対談を始めます。よろしくお願いします。まず、大学サッカーとユースの違いについて教えてください。

松岡:

ユースの方が自由かな。部活じゃないから、練習とか試合の時だけ集まって、それ以外はみんな自由です。部活だと一緒にいる時間も多いですね。

蓮川:

私生活とかもね、寮に入ってると特に、みんな一緒だから。

松岡:

FC東京が自由すぎたっていうのもありますよね。ユースは本当に自由だった。

蓮川:

練習とかも部活の方がきつくない?FC東京のユースが特に楽だったっていうのもあると思うけど。

松岡:

練習楽でしたよね(笑)

蓮川:

大学きついよね、アスリートみたい。

松岡:

早稲田走りやばいって聞いたことあります。俺らはシーズン始まったら走ったりとかしないんですが、やっぱり強度は違いますね。

蓮川:

走りはそんなにやばくないけど、早稲田はほぼ対人(笑)ボール回しの練習とかも対人でやってる。

松岡:

あとは、慶應は部則とかあるけど、ユースだとそういうものは一切無いし、それこそ遠征とかだと服装はきまってるけどそれ以外は自由だし、ユースは自分の時間に来て帰れるから拘束時間もかなり違いますね。

蓮川:

他の大学とか聞くと、結構上下関係もあるから上下関係があまりないって面だと慶應と早稲田はユースと似ていますね。

―ユースと高校サッカーの違いはなんですか?

蓮川:

高校サッカーは熱いやつが多い(笑)

松岡:

ユースは軽くサッカーをやるっていうか、綺麗な感じなので、高校サッカーは走るとか、熱いやつが多いですね。

―それぞれの印象をお願いします!

蓮川:

瑠夢の印象は、とにかく上手いって感じかな。俺の弟が瑠夢と同じ代でやってたんだけど、話聞いてても瑠夢は上手いし、テクニックはピカイチってイメージ。俺が3年の時も、一緒にやっていて違うものを持ってるなって思っていました。

松岡:

俺が1年の時の3年の代は強かったのですが、戦術が雄大くんみたいな感じでした(笑)とりあえず雄大くんのところに蹴って、行ってもらうみたいな。夏(日本クラブユースサッカー選手権大会)はそれで準優勝までいきましたね。結構個性があったんですが、上手い人もいて、パス出す人もいて、守れる人もいて。それで最後雄大くんのところに蹴って、がーって行って、最後ボーンって決めるみたいな感じでした。

蓮川:

俺らの代はバランスよかったよね。

松岡:

俺ら1年から見たら怪物みたいな感じでした、あそこに蹴れば点入るみたいな。

蓮川:

瑠夢たちの代のクラブユースの準決勝と決勝を見に行って、上手いな、俺らの代とはまた全く違うなと思った。俺らの代はどっちかっていうと11人一人ひとりで戦って、それが結果的にチームの成績につながるみたいな感じだったけど、瑠夢の代はみんなが全員でまとまって、団結力があって見てて楽しかった。

松岡:

そうですね、雄大くんの代とはまた違ったチームでした。

―ユース時代のいちばん印象深かったエピソードを教えてください。

蓮川:

やっぱりプレミア(高円宮杯U-18サッカーリーグ プレミアリーグEAST)に上がったことですね。俺は1〜3年はプリンスリーグっていう高校年代のプレミアの一つ下の、関東のリーグだったので、3年間プレミアリーグに昇格することを目標にしてやってきました。1年の時は2位で参入戦にも出られなくて、2年の時も上がれなくて、3年の時は後輩になんとか上のリーグで試合してもらいたいって気持ちがあったので、最後に昇格が決まる試合に勝てたことが一番嬉しかったです。プレミアリーグの舞台を後輩たちに残せたのが一番印象深いですね。

松岡:

自分は夏の全国とJユースカップの二冠を取れたことですね。チームが始動した時は自分たちがそんなに強いとは思っていなかったのですが、勢いに乗れて夏優勝できて、冬もJ3とかがあってベストメンバーで戦える訳じゃなかったけど、一年間通してほとんどの人が試合に出ていました。誰が出ても同じように戦えていたし、日本一になれたっていうのが一番印象的でしたね。

蓮川:

すごいよね、J3あって。J3っていうのも瑠夢たちが3年生の時から始まった制度で、ユースの試合と平行して、FC東京のトップチーム(FC東京U−23)にユースのいい選手が送り込まれるようになって。ユースがベストメンバーで臨めない状況で二冠をしているから、すごく難しかったと思う。俺らの頃はベストメンバーがだいたい固定されていて、固定されていく中でどんどん息が合っていくっていうのもあったので。

松岡:

あれなんだったんですかね(笑)J3が大成功みたいになってました(笑)

蓮川:

なんであんなに強かったの?俺びっくりした(笑)

松岡:

正直わかんないんですよね。でも、あの時は誰が出ても勝てたんですよね。

蓮川:

俺らの代の夏は準優勝、冬3位、プレミア昇格で結構いい成績だと思ってたんですが、瑠夢たちの代が二冠とプレミア3位を達成したので、完全に負けました(笑)

松岡:

シーズンを通してずっと勢いに乗れていましたね。

蓮川:

負けなかったもんね。でも最後青森山田に勝って欲しかったな(笑)

松岡:

壮大が(笑)

蓮川:

俺の弟がPK与えちゃったんだよね(笑)その時ちょうど膝の手術してて、病室で試合見てたんだけど、壮大がPK与えちゃって0-1で負けたんだよね(笑)

松岡:

まああれはしょうがないですね(笑)あと、監督の力も大きかったですよね。

蓮川:

あ、それもあるね。

松岡:

結局一個下も関東大会(日本クラブユースサッカー選手権関東大会)優勝したし、今プレミアも上位にいて。俺らの時も監督の出すメンバーが必ず活躍できていました。どっちを出すか迷った時、本当に意見が割れるような場合でも、例えば準決勝で2得点したやつを決勝では外しても、その代わりに出たやつが決勝で活躍したりとか。監督の力がかなり大きかったですね。

蓮川:

俺が1年の時に入って来たコーチが3年の時に監督になって、そこからずーっと強いですね。

松岡:

要求することが多かったですよね。でも、それに応えられれば勝てるっていう。

蓮川:

練習メニューもかなり変わったよね。効率を求めるようになった。走りもなくなったし(笑)

松岡:

あれは大きかったですね(笑)

松岡瑠夢(慶應・1年)

―なぜ早稲田ア式/慶應ソッカー部を選びましたか?

蓮川:

トップに昇格するか大学に進学するかっていう選択で、もちろんプロになることが目標だったのでトップに上がるっていうことも視野に入れていましたが、ずっとJユースにいたので、新しい環境に入っていくのもいいんじゃないかっていうアドバイスもあって大学も考えていました。その中で早稲田と天皇杯予選で試合して、その時調子が良くて勝てて、早稲田に目をつけてもらって推薦という形でオファーを受けました。トップの昇格も可能だったのですが、大学で試合に出る方が得られるものも大きいし、自分に足りないものも見つかるんじゃないかということと、大学で結果を残せばFC東京に戻ってこれるっていうのもあって大学を選びました。

松岡:

自分は小学校から慶應だったので、親としては慶應義塾大学に入るために小学校から入れていたので、大学には進もうと思っていました。最初はトップに行きながら大学に通うっていうのも考えたのですが、勉強が危ういっていうのもあって。

蓮川:

実際勉強はどうなの?高校の時は勉強が大変そうなイメージだったけど。

松岡:

俺は勉強がかなり大変で、テスト前一週間休んだりもしてギリギリ進級という状態が続いていました。FC東京側もそれを知っていたので、武藤さん(慶應卒・武藤嘉紀選手)は高校から入って頭も良かったので両立できたのですが、俺にその能力はないと言われてサッカーと両立するのは無理だと思って、大学に専念することにしました。

蓮川:

よっちくんが最大の理想だよね。大学行って、戻るっていう

蓮川:

実際FC東京は本当に層が厚くて、俺らの代のトップ昇格組もルヴァンカップや天皇杯も出られなくて、J3がメインになっているのですが、それが嫌だというのもありました。

蓮川雄大(早稲田・3年)

―FC東京U-18時代の裏話などがあれば教えてください。

松岡:

高校サッカーで、選手権決勝戦とかでも俺ら対戦したらいい勝負になるのになっていうのはあります(笑)

蓮川:

選手権やばくない?(笑)選手権めっちゃうらやましい(笑)

松岡:

なんであんなに人が入るんだって思いますよね(笑)

蓮川:

選手権の東京都のベスト8とかでも、クラブユースの全国の決勝より人が入るんですよ(笑)なんだそれってなるよね(笑)選手権の決勝とかやばいよね、あの観客の中でできるのはやっぱりうらやましい。

松岡:

サッカーのレベルは負けてないって思いますよね(笑)あとは、今思うと、仕事楽でしたね。

蓮川:

慶應は結構仕事ある?

松岡:

ありますね。Cチームの選手に比べたら少ないですけど、それでも多いと感じます。ユースがかなり楽だったので。

蓮川:

俺らはAチームとBチームで完全に練習が分かれてるから、1年生の時はトップの1年生が少ない分仕事もトップが大変だった。Aチームにいるやつの方がしっかりしてたかな。

―息抜きやオフの日にすることはありますか?

松岡:

オフの日は授業ですね(笑)授業から帰ってくると寝ちゃいます。

蓮川:

俺も5限まであるんですよね(笑)日曜の夜は寮のご飯が休みだから、先輩や同期とごはんに行きますね。寮だからか、高校の友達とかとは全く会わなくなりました。授業も一緒に受けているので、ほとんどア式といます(笑)

―早慶戦の見どころや意気込みを教えてください!

松岡:

俺見たことないんだよな。でも、みんなが早慶戦はすごいっていうから、本当に大きい舞台だと思うので、メンバーに入れるように頑張りたいと思います。

蓮川:

大学サッカーの中で一番人が集まる試合だと思うし、あのピッチに立って試合したいなって気持ちはすごくあります。早稲田は今5連勝中なので、6連覇したいですね。ユースとかじゃ感じたことのない舞台です。実際あのピッチに立つと鳥肌立ちますね。今年も怪我の影響で出られるかはわからないですが、今年は去年よりも観客も増えると思うので、楽しみです。

松岡:

去年でも1万2千人とかですもんね。

蓮川:

実際出られそうなの?

松岡:

今はメンバーが固定されてなくて、毎試合変わって来るのでなんとも言えないですね。それがチャンスでもあるんですが、まだわからないです。

蓮川:

ピッチの中も声が通らないくらい歓声がすごくて、いつもとは本当に違う雰囲気。あと、大学サッカーって怪我人多くない?ユースってシーズン通して常に2人くらいしかいなかったのに、大学入って急増した。

松岡:

確かにそうですね。俺もシーズン最初に脱臼しました。最初の方は特に練習の強度が強くて、怪我人も多かったです。

蓮川:

自分もそんな大きい怪我するなんて思ったことなかったんですが、大学入ってから2回前十字切って。2年半早稲田にいるけど、1年くらいしかサッカーしてない。

松岡:

怪我がいちばん嫌ですよね。体力戻したりするのもきついし。

蓮川:

俺復帰して一週間だけど、練習がきつい(笑)

―それでは最後に一言お願いします。

蓮川:

早慶戦6連覇します!

松岡:

じゃあ、俺らはそれを止めます!

―お二人とも、ありがとうございました!

左より蓮川(早稲田3年)、松岡(慶應1年)

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